同好の集い

連句入門（その６１）　　　　　　臼杵游児

さあ、今回から次の半歌仙に入りますが、先ずその発句の勉強です。発句については前回色々申し上げましたので重複は避けますが、阿片瓢郎先生の「連句歳時記」には

①　季語と切字を有すること。
②　句柄は興味本位のものでなく、また重々しく沈んだものは避ける。
③　おおらかな内容豊かに、品格あり姿もしっかりした句。

とありますので参考にして下さい。

皆さんから寄せられた発句候補２０句を下記します。（新年か晩冬の句） この中から発句としてよいと思われる句を ５句選んでその番号を葉書で連絡願います。

締め切り：平成２２年３月１５日（月）

宛先：〒２２７－００４７　 横浜市青葉区みたけ台２－２２　臼杵游児宛

発句候補２０句

１、また一人増えて祝うや雑煮膳

２、去年今年果てなきものや流れ雲

３、寒の水まっすぐ通る喉仏

４、春近し川面に伸びる杭の影

５、風花にゆだねて寧き古里よ

６、黒石を発止と打てり初稽古

７、日脚伸び我関せずの時計かな

８、合掌に地蔵慈眼や初明り

９、正座して論語ひもとく淑気かな

１０、うすらひに朧影なす深雪かな

１１、風花や駅に湯宿の案内図

１２、虎吠ゆる動物園の初暦

１３、双六に今年の運を重ねけり

１４、お庭番でんと構えて雪だるま

１５、庭の木と心一つに春待てり

１６、古里の一輌電車や初詣

１７、早梅や月影ゆらぐ舟溜り

１８、霧氷咲く小枝煌めく朝日かな

１９、鴇色の帯締め選りて着衣初

２０、日矢受くる竹百幹の淑気かな